24th うえだ城下町映画祭 関連企画

Scene 3.大林宣彦監督特集

うえだ城下町映画祭に4度もお越しいただいた大林宣彦監督が今年4月にご逝去されました。
2007年1月31日から信州上田観光大使も務められ、上田市に縁のある監督です。
そこで、追悼の意を込めて、大林宣彦監督が上田でロケした作品や場所を紹介します。

目次

プロフィール

大林宣彦 ©PSC

1938年広島県尾道市生まれ。3歳の時に自宅の納戸で出会った活動写真機で、個人映画の製作を始める。上京後は、16㎜フィルムによる自主製作映画でベルギー国際実験映画祭審査員特別賞を受賞、国内外から高い評価を得た。1977年『HOUSE/ハウス』で商業映画に進出。故郷・尾道で撮影された『転校生』、『時をかける少女』、『さびしんぼう』は“尾道三部作”と称され現在も皆さんに親しまれている。
平成4年度文化庁優秀映画作品賞、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞、日本映画批評家大賞・監督賞、藤本賞奨励賞など多数を受賞。

大林監督と上田

上田とのかかわりとしては、『転校生(てんこうせい)―さよなら、あなた―』、『理由(りゆう)』、『告別(こくべつ)』、『淀川長治(よどがわながはる)物語(ものがたり) 神戸篇(こうべへん) サイナラ』の4作品を上田で撮影。
うえだ城下町映画祭には4度登壇していただき、戦争と平和についてお話しいただきました。映画の魅力や、映画は平和な世の中を作る力を持っていることを、力強く語っていらっしゃいました。
2007年1月31日からは信州上田観光大使として、上田市のPRも行っていただきました。
遺作となった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』は、大林監督の命日である2020年4月10日に公開予定でしたが、新型コロナウイルス感染症の影響で2020年7月に延期されました。

上田市 行政チャンネル「大林宣彦監督特集」

【動画紹介】
上田市の行政チャンネルでも大林監督について特集しています。
第10回映画祭から14年間総合司会を務めている大岩堅一アナウンサーに、大林監督と上田ロケ作品についてご紹介いただいています。
また、娘さんの大林千茱萸さんからのビデオメッセージも含まれていますので、ぜひご覧ください。

大林監督上田ロケ作品紹介

転校生―さよなら、あなたー(2007年)

【あらすじ】
1982年に公開された名作「転校生」を大林宣彦監督がセルフリメイク。舞台を尾道から信州に移し、ひょんなことからお互いの体が入れ替わった幼馴染の男女が繰り広げる青春ファンタジー。転校先の中学校で一美と再会した一夫。二人は思い出の場所である“さびしらの水場”を訪れるが、誤って水の中に転落してしまい…

【主な出演者】
蓮佛美沙子、森田直幸、清水美沙、厚木拓郎、寺島咲、石田ひかり、田口トモロヲほか

【市内撮影場所】
アクアプラザ上田

大林監督上田ロケ作品紹介

理由(2004年)

【あらすじ】
荒川区の超高層マンションで、4人の男女が惨殺された。当初被害者たちはひとつの家族と思われていたが、捜査が進むうちに全員が赤の他人同士だったことが判明し、事件は思わぬ展開をみせる。

【主な出演者】
村田雄浩、寺島咲、岸部一徳、大和田伸也、久本雅美、宝生舞、松田美由紀、風吹ジュンほか

【市内撮影場所】
フラワーセンターマルズミ、レストラン壺屋、伊勢山地籍、西前山地籍、市民の森公園、わしば山荘、浦里小学校、上田市川西地域自治センター、ほか

大林監督上田ロケ作品紹介

告別(2001年)

【あらすじ】
長野県上田市。仕事も家庭もうまくいっていない、くたびれた中年サラリーマンの勇一。ある日、故郷の村へ営業に出かけた途中の山道で、レトロな電話ボックスに遭遇する。その中にあった古い電話帳に高校時代の親友・太の番号を見つけ思わずダイヤルするが、電話口に出たのは30年前の声の太だった。

【主な出演者】
峰岸徹、勝野雅奈恵、宮崎将、清水美沙、裕木奈江ほか

【市内撮影場所】
セレーノ八木沢、市内民家、手塚地籍、上田市役所、別所森林公園、浦里小学校、中塩田駅、野倉地籍、上塩尻地籍、柳町、高橋、旅館 花屋、ほか

大林監督上田ロケ作品紹介

淀川長治物語 神戸篇 サイナラ(2000年)

【あらすじ】
20世紀を代表する映画の語り部として、世界的にも広く親しまれた映画評論家・淀川長治。そんな彼の幼年期から青年期にかけての、映画にとりつかれるきっかけとなった神戸時代のあらましを、彼を敬愛し親交も深かった大林宣彦監督がドラマ化。生涯を映画に捧げた男の波乱に満ちた少年時代をドラマチックに描く。映画を愛する二人だからこそ活動写真の楽しさが浮かび上がってくる。はじめにTV放映された後、映像を追加・再構成した完全版として劇場公開された。

【主な出演者】
秋吉久美子、柄本明、ガダルカナル・タカ、厚木拓郎、勝野洋輔ほか

【市内撮影場所】
浦里小学校、安楽寺、信州大学繊維学部、柳町、矢出沢川河畔、旧宣教師館、上田蚕種株式会社、旅館 花屋、鍛冶町、大輪寺、ほか

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