うえだ城下町映画祭
第23回自主制作映画コンテスト

実行委員会特別賞
『生きているんだ友達なんだ』

2025年 39分36秒
監督=上野詩織
主なスタッフ:撮影=工藤雄太 助監督=冨田智 照明=中川翔平 美術=浅田崇 衣装=綾部秀美 ヘアメイク=亀島チカ 録音=吉田篤史 編集=岩間徳裕 音楽=いいくぼさおり スチール=umami プロデューサー=山田咲季 チーフプロデューサー=宮沢一道(制作会社:株式会社Lieetz.)
主なキャスト:永瀬未留 アサヌマ理紗 ジン・デヨン 笛木優子 じゅんいちダビッドソン
予告編

あらすじ

群馬県中之条町に暮らす20歳の優実には、歳の離れた友人・石井がいる。変わり者で無責任な石井だが、なぜか二人は気が合った。優実は母親と二人暮らし。「世界一愛してる」という母の言葉に縛られながら働かない母に代わり家計を支えていた。
ある日突然、石井は『私たちは人生に問いかけられている』というメモを残し、優実の前から姿を消す。メモをきっかけに、優実は背中を押されるように家を出る。
6年後、都会で華やかな生活を送る優実はふと過去に思いを馳せる。石井さんは今、どこで何をしているのだろうか。

作品のメッセージ

中之条町の田舎にあるパチンコ店を舞台に、ひとりの少女が狭い世界を飛び出す物語。励まされたり手を差し伸べられるわけではなく、大切な人の「突然の不在」によって、少女は現状を変える決意をする。家族でも恋人でもない、友達と呼ぶには心もとない、そんな相手との小さな出会いが、そっと人生を動かしてくれる。そんな静かな余韻を感じられる作品。

監督紹介

京都出身。広告代理店で8年間働いたのち、2022年より脚本家としてデビュー。現在は国内ドラマ、漫画原作、ラジオドラマなどを中心に脚本を書いている。主な作品実績に「マル秘の密子さん」「初恋、ざらり」 「夫婦が壊れるとき」「彼女がそれも愛と呼ぶなら」などがある。今回の作品が、初映画監督作となる。

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