うえだ城下町映画祭
第23回自主制作映画コンテスト

『それで十分』

2025年 39分
監督=鈴木涼馬
主なスタッフ:脚本・編集・美術=鈴木涼馬 撮影=鈴木涼馬、澤田晴、重住百慧、村岡弥和、山崎日花梨 音楽=Daniel Robinson、Muted&Assaf Ayalon、Tomer Lavie、Wolfgang Amadeus Mozart、Yehezkel Raz(Artlistより)
主なキャスト:山崎豊 鈴木涼馬 山村拓矢
予告編

あらすじ

小山と朝日は、ひっそりと共に暮らしている。世界でその関係を知るのは、2人だけ。
朝日の手術が決まり、不安を漏らした彼を、小山は珍しく外へと誘い出す。
広くも狭い社会で、お互いの「十分」を理解し寄り添おうとした2人を、人間以外の生物や雄大な自然と対比しながら描きます。

作品のメッセージ

性的マイノリティを扱う作品が増える一方で、それらと現実とに距離を感じることがあります。登場する人物の会話、日々の空気、起こりうる出来事を丁寧に描き、観る人のすぐ隣で静かに息づくような映像を作りたいと思ったのがきっかけです。また、自身の闘病経験から見つめ直した「寄り添い方」も、物語の背景に込めています。
誰もが自分自身や大切な人を、愛したいように愛せる社会になっていったらいいなと思います。

監督紹介

長野県出身。長岡造形大学視覚デザイン学科卒業。人の「優しさ」や「あたたかさ」を多様な視点で描く作品を今後も作っていきたいです。

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