うえだ城下町映画祭第21回自主制作映画コンテスト

『平坦な戦場で』

2023年 79分
監督=遠上恵未
キャスト=櫻井成美、野村陽介、玉りんど、佐倉萌、竹下かおり


あらすじ

高校2年、冬。のぶえと村木は仲睦まじく過ごしていた。ある夜、村木は路上で泣いていた女性を家まで送り届けるも、突然女性から「お金は払うから、抱いてほしい」と頼まれてしまう。その頃には、場の空気が断れなくなっており、村木は女性を抱くことに。しかし、この経験がトラウマになった村木は学校を休むようになる。のぶえは村木のいない日常に孤独を募らせていく。


作品のメッセージ

日本の社会では、教育、雇用、生活などにおいて、女性が男性と比べて、まだまだ不平等な立場に立たされていると言えます。しかし、「男性は強者か」というと必ずしもそうではなく、男性自身も、日々の生活の中で自然と身についてしまった「男らしさ」に縛られた弱さがあるのではないか。また、女性自身も、性の不平等や格差に気づきながらも、強い立場にいる男性に気に入られようと振る舞ったり、自分よりも立場の弱い者を見下したりするなど、格差に加担している場合もあるのではないか、と考えています。そのような格差、分断の潜む世の中で、他者と対等に繋がるには、果たしてどうすればいいのか、考えたいと思い、本作を製作しました。


監督紹介

20歳の頃にたまたま観た『鬼龍院花子の生涯』の衝撃が忘れられず、映画制作を始める。ENBUゼミナール在学中に監督した『遠上恵未(24)』がPFFアワード2020に入選。本作が初長編作品。


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