うえだ城下町映画祭第20回自主制作映画コンテスト

『燃やす』

2022年 31分37秒
監督=丘澤絢音
キャスト=小澤うい、板倉武志、田野真悠、岡本弦、齋藤朱海、田中陸
予告編


あらすじ

感情の起伏が少なくあまり笑わない主人公アサは、親切な先輩に囲まれながら、映像制作会社で駆け出しのADとして働いている。しかし何気ない会話でのからかいやアドバイスなど、先輩たちの言葉や振る舞いに対してアサの中で少しずつ違和感が積み重なっていく。

作品のメッセージ

日常において「ある」のに「なかったこと」にしてしまう感覚や違和感、引っ掛かっているけれど、大したことはないと片付けてしまう出来事を、あえてひとつひとつ映像に映したいという想いで制作しました。この映画で切り取る出来事は一見取るに足らない些細なことのように見えますが、からかいやいじりなどの「笑い」は根っこでは一人一人が無意識のうちに持っている偏見や差別と繋がっていると思います。また「若い女性だから」という理由で向けられる社会からの期待や視線に抗い、疑問を持ち続ける主人公を応援したいです。現実はものすごい速さで進んでしまう分、映画の中では立ち止まって考えたいと思います。

監督自己アピール

1997年、滋賀県出身。同志社大学グローバル地域文化学部卒業。学生時に、第22回京都国際学生映画祭にて実行委員長を務め、映画祭の企画・運営を行う。かねてより映画をつくる側にも興味があったため、2021年よりニューシネマワークショップへ参加。アドバンスコースにてシナリオが選出され、短編『燃やす』を制作。

 

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