うえだ城下町映画祭第20回自主制作映画コンテスト

『ヘルメットワルツ』

2022年 89分
監督=西村洋介
キャスト=佐々木和也、和田光沙、森羅万象、林和義、棚橋ナッツ、野田美弘、土平ドンペイ、田口トモロヲほか
予告編


あらすじ

佐々木は60才を目前の男である。エキストラ同然ではあるがテレビや映画などで役者の仕事を続けている。2019年の東京では建築ラッシュ、佐々木もそんな建築現場で働いていた。そんな中、中国からコロナが上陸し蔓延、東京に緊急事態宣言が発令される。佐々木の二つの仕事、建築現場、役者の活動が自粛となる。2020年に開催される予定だったオリンピックは2021年に延期となる!佐々木はそんな状況の中でもがき続ける。

作品のメッセージ

2020年4月7日に政府は、東京をはじめとする7都府県に緊急事態宣言を行い、その後、対象を全国に拡大した。本作の企画を立ち上げた佐々木は役者ではありますが、建築現場でアルバイトをし生計を立てる日々を送っています。2020年に行われるはずだったオリンピック。その会場、関連施設の建築現場で働いていた時、コロナ禍に突入します。1964年の東京オリンピックでは中学を卒業したばかりの地方出身の若者が労働の中心だったのに対し、2020年のオリンピックを成形するのは中年のいわゆる”おじさん”世代であり、海外からの出稼ぎ労働者にとって変わりました。そういった気づきに内包される自身の機微を得て、現実を映し出したいという想いが強くあります。
作中では、コロナに罹った人々に対する差別を描くこともしません。ましてや弱者に寄り添って慈しみの目を注ぐこともしません。ただ、淡々と60才間際の男性の生活に寄り添って、”こういう人も居るんだよ”と、伝えたい。
一人の男を通して、孤独や搾取への思慮、弱者への眼差しを取り戻し、現況を世間へ問うような映画を撮りたいと思い企画しました。

監督自己アピール

43歳・東京在住。WebCMやVPなどの撮影を行うこともり、今回は撮影も兼ねることでフットワークよく撮影に臨めました。結果、その時にしか撮ることができなものを収め ることができました。また、社会人経験を活かし、社会と向き合った映画を撮ることを撮ることを目指しました。

 

PAGE TOP