うえだ城下町映画祭第20回自主制作映画コンテスト

『朝飯前夜』

2021年 22分28秒
監督=鹿野洋平
キャスト=阪本竜太、堀山俊紀、佐田淳、浅野晴樹、荒屋虎之介、吉見茉莉奈、渡部直也


あらすじ

夏も終わりかけの頃、大学時代の親友・矢野が亡くなった。喧嘩をしたわけでもなく、ただなんとなく矢野と疎遠になっていたことに罪悪感を抱く青年・我妻。お通夜に来なった我妻を心配した旧友たちは、帰りに彼の家へ行きそのまま一晩を過ごす。その翌朝にみんなで久しぶりに朝食をつくることにするが、我妻にだけ見える矢野の亡霊が現れて・・・。
それぞれが知らない場所で大人になっていく青春の終わりの切なさと、亡くなった友への思いを優しく描くヒューマンドラマ。かつて特別だった親友のお通夜から告別式までのあいだに起きる小さな奇跡が、喪失と罪悪感を乗り越えるためのわずかな希望を生みだします。

作品のメッセージ

私自身が二十代を終えようとしている今、コロナ禍の状況もあり、かつて親しかった友人と疎遠になっているのを痛感しました。今すぐ会えなくても「普通に飯でも行こうよ」と呼びかけるような、別の時間を生きる彼らへの思いをこめました。それぞれが知らない場所で大人になっても、それを否定せずに前を向けるような希望を描写したいと思います。

監督自己アピール

1992年神奈川県横浜市生まれ。2017年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了後、東映株式会社に芸術職研修契約者の助監督として入社。白石和彌監督『孤狼の血』はじめ、東京撮影 所・京都撮影所で数多くの映画やTV ドラマに演出部として参加する。2020年4 月より独立し、フリーランスの映像作家・助監督として活動中。

 

PAGE TOP