うえだ城下町映画祭第20回自主制作映画コンテスト

『僕らの存在を聴け』

2022年 56分
監督=白田悠太
キャスト=秋村和希、鈴木将史、渚まな美、土田有希、友永、toshiki(ベリッシモ)、山科連太郎、Aoka
予告編


あらすじ

浪人生の創介(そうすけ)、悟(さとる)、晴香(はるか)。
創介は、親友の悟がゲイであることを予備校の生徒たちに話してしまい、アウティングという罪に苛まれる。 それが原因でイジメを受けていた悟は、中学時代にイジメていた晴香に助けられ、晴香をイジメていた加害者である過去と向き合わなければならなくなる。 被害者や加害者という境界線の無い世界で、19歳の3人はお互いに傷つけあってしまいながらも、強く優しい人間になろうとする。

作品のメッセージ

この映画の登場人物である創介と悟は僕自身をモデルに作ったキャラクターです。今の僕は差別を受ける被害者であり、高校時代にいじめを受けていた経験があります。しかし小学生・中学生の頃は加害者でもありました。高校生の頃にいじめを受け、初めてイジメられる彼らの苦しみや悲しみが分かり、優しい人間になりたいと思いました。20歳手前に感じた複雑なこの感情を19歳の大人でも子供でもない彼らに託して描きたいと思い、この映画を作りました。この作品で創介が行った行為はアウティングと呼ばれるものです。本人の了承を得ずにゲイであること話してしまうのは危険な行為で、アウティングがどんな恐ろしい結末になるのかをきちんと描きたかったです。創介はゲイである悟の理解者でありますが、アウティングという行為で加害者になり罪を背負うこととなります。被害者・加害者と白黒ハッキリと分けることのできないこの世界で、19歳の3人はお互いに傷つけあってしまいますが、それでも強く優しくなろうと最後には寄り添いあい、応援しあいます。その姿に少しでも多くの人が勇気をもらって欲しいです。


監督自己アピール

26歳・千葉県在住。2020年に映画美学校フィクションコース23期初等科を修了し、2021年に修了制作としてゲイの高校生たちの友情を描いた短編映画『みんなバカ野郎だ』をつくりました。自分自身の経験を元に、マイノリティを題材にした映画を撮っています。よろしくお願いいたします。

 

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