「上田地域におけるパソコン等の利用に関するアンケート」調査結果
 

 この度、上田市マルチメディア情報センター(長野県上田市)では、「上田地域におけるパソコン等の利用に関するアンケート」を実施いたしました。その集計結果について、ご報告いたします。

 この調査は、上田地域の一般家庭での情報機器の利用、普及の実体を調査し、地域の情報機器利用の特徴を把握して、今後の事業への参考とすることを目的に行ったものです。

 調査に当たっては、多くの市民の皆様にご協力をいただきました。厚く御礼申し上げます。
上田市マルチメディア情報センターでは、この調査結果を基に市民の皆様の声を反映した事業を展開し、今後の地域情報化に取り組んでまいります。


調査の概要

調査名称 上田地域におけるパソコン等の利用に関するアンケート
調査対象 上田地域在住者から無作為に抽出した世帯主1,970名
調査時期 平成13年1月
調査方法 郵送による送付、回収
有効回答数 457(回収率23.2%)

 

調査結果の要約

(1)家庭での情報機器の利用

  • 情報化のイメージは、「インターネットでいつでも好きな情報が入手できる(81.8%)」「電子メールで距離や時間を超えてコミュニケーションできる(69.6%)」と、インターネットに関することが上位を占め、「情報化」を「インターネット」と重ねてイメージする人が多いことが分かった。
      
  • 情報機器の世帯普及率は、パソコン70.7%、ケーブルテレビ56.7%となり、他の調査による普及率の値と比較して大幅に高い結果となった。
    (参考) 「平成12年「通信利用動向調査」」(総務省調査)
     http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/joho_tsusin/010424_1.pdf
     ・家庭への普及率:パソコン50.5%、ケーブルテレビ20.8%
    「情報通信利用者動向の調査(PC・インターネット編) 2000年11月」
    (NRI野村総合研究所調査)
     http://www.nri.co.jp/news/2000/001108/index.html
     ・パソコンが家にある家庭:54.3%

     
  • パソコンの導入時期は「1年以内(18.3%)」「3年未満(28.5%)」と、約半数が3年未満に導入しており、最近の急速な普及が伺える。利用内容は「ワープロ機能で文書作成(79.6%)」が多く、「インターネットで情報収集(73.7%)」、「電子メールでのコミュニケーション(68.1%)」を僅かながら上回った。


(2)インターネット、電子メールの利用

  • パソコンをインターネットでの情報収集に利用している方の、インターネットの導入時期は、「1年以内(29.8%)」「3年未満(42.9%)」と、7割以上が3年未満に導入している。回答実数では173人であり、パソコン導入の「1年以内」「3年未満」が合わせて151人であることと考え合わせると、最近パソコンを導入した大半がインターネットを利用していることが推測される。
     
  • インターネット、電子メールの利用頻度は、インターネットでの情報収集に利用している方の52.9%、電子メール利用者の56.4%が「毎日利用」と答えており、インターネットの利用が日常的になっていることが伺える。
     
  • 電子メールの主な利用目的は、「友人・知り合いとのコミュニケーション」が65.1%で、「仕事でのコミュニケーション」の27.5%を大きく上回り、電子メールがプライベートなコミュニケーションツールとして利用されていることが分かる。


(3)地域の情報化について

  • 上田地域の情報化について、他の地域と比べて「進んでいると思う」「やや進んでいると思う」を合わせて19.7%で、「情報化が進んでいる」という実感はあまりない結果となった。また、情報化の進展により生活が「とても便利で役立つものになる」「やや便利で役立つものになる」を合わせると85.1%にもなり、情報化への期待が非常に大きいことが分かった。
     
  • 上田市マルチメディア情報センターについて、「地域に役立っていると思う」「やや思う」を合わせて53.2%と半数を超え、当情報センターの活動が一定の評価を得ていることが分かった。その反面、「わからない」が27.8%あり、センターに来館したことがない方が42.5%あることと合わせて、更に地域のための活動を進める必要性も判明した。
     
  • 情報化による利便性・豊かさを充実させるために必要なものとしては「公共機関サービスの電子化(70.2%)」「高速インターネットによるスムーズな情報の送受信(59.7%)」「医療機関におけるマルチメディア機器の活用(59.7%)」と、様々なことを同時に整備していく必要があることが分かった。

(4)その他、ご意見ご要望(自由記述)について

  • 「もっと積極的にPRをして欲しい」という意見が多く(11人)、「センターの活動内容を知らなかった」(9人)とも考え合わせると、さらに積極的な広報活動が必要であることが分かった。また、市街地から離れた立地の問題から、「上田駅前、市役所周辺など市街地にも設置してはどうか」(9人)、「駅から遠く交通が不便なため利用しにくい」(5人)という意見も多く寄せられた。
     
  • セミナーについては、「セミナールームの機種がMacintoshで戸惑った。Windowsのセミナーを開催して欲しい」(8人)という意見が多かった。(注:Windowsのセミナーを昨年度から開催しており、この要望には既にお応えしている。) 
  • また、「どんなことでも答えてくれる相談室を開設して欲しい」(6人)、「セミナーの受講料が高い。もっと安くできれば無料にして欲しい」(6人)、「公民館、学校などの身近な場所でのセミナーの開催」(3人)など、手軽に学べる場所を求める声も多かった。(注:平成13年度から、IT講習会を公民館、学校などを会場に受講料無料で開催しており、この要望の一部にはお応えしている。)
     
  • 情報化については、急激な変化を危惧する声が多く寄せられた反面、これから挑戦しようと思う、という積極的な意見もあった。
     


調査報告書(PDFファイル)

報道された記事(信濃毎日新聞 2001.5.10)
報道された記事(朝日新聞 2001.5.12)
報道された記事(毎日新聞 2001.5.19)
報道された記事(週刊上田 2001.5.26)

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