うえだ城下町映画祭第18回自主制作映画コンテスト

健太郎さん

健太郎さん

2019年 35分
監督=高木駿輝
撮影監督=浅津義社
音響効果=坂口公昭、吉永龍哉
音楽=高橋賢治
主題歌=田中みづえ
助監督=須田由紀
美術監督=唐澤菜々愛
録音=黒沢秋
照明=松本哉人
記録=江木優菜
プロヂューサー=佐藤武蔵
スチール=吉田伊織
アシスタントプロデューサー=槙将吾
ラインプロデューサー=高橋萌杏
キャスト=西川浩幸、宇田川さや香、木下仁、白井友子、龍坐、近藤奈保妃、秋山雪華
予告編はこちら

あらすじ

とある町はずれの一軒家で暮らす4人の家族、一斎藤家。そこには、血のつながりのない赤の他人、“健太郎さん”が 住んでいる。彼を“慕う”というより“崇拝する”斎藤家と、容赦なく奇行を繰り返す健太郎さん。そんな歪に保たれた日常に亀裂が入ったある日、彼は突然“失踪”する。彼はいったい誰なのか。彼の目的は何なのか。一つの“真実” にたどり着いたその時、想像を絶する “絶望” が姿を現す。一つの事故を通して壊れた日常と、複雑に交差する人々の負の感情を描くことで、現代を生きる私たちに警笛を鳴らす、ノンストップのホラーサスペンス短編。


作品のメッセージ

絶え間ない交通事故や悲惨な家庭内事件。現代社会を飛び交うそれらの“負”のニュースを見て私たちは何を思うのか。また、過去への罪悪感や極限状態における人間不信、自己の中で完結した倫理観によって正当化された悪意など、人間の意識の根底にある“負”の感情はどのように動き、私たちに働きかけるのか。不穏な空気が流れつつも、どこか現実的な人間模様を演出し、現代を生きる私たちの“負”のサイクルに何かしらの登笛を鳴らせる作品にできたらなと思っています。

監督自己アピール

高校時代、地元の劇団に所属し、主に舞台俳優活動に従事。舞台脚本を手掛けるほか、短編小説やバンドでの作詞作曲など多方面で創作活動を行ってきた。これまで観てきた映画の本数は、邦画を中心に約2000本。本作は彼が脚本監督として映画を手掛ける初作品となる。

PAGE TOP