びっぐすり～

2018年　57分
監督＝湯淺士
制作＝福嶋修平
撮影＝福岡可奈子
照明＝上方啓文
録音＝谷口光星
美術＝岩谷孝平、山下拓巳、中内裕太
キャスト＝中村祐輔、井上拓也、土岐修平、佐波太郎、酒井明日香、笹川滉一、林田隆志、吉益拓也

高校生漫才トリオ「びっぐすり～」の浅田・井上・土岐は卒業後、勢いのまま大阪のお笑い養成所に飛び込む。毎月行われる手見せでＡクラスを目指して励むが、努力の甲斐もなくＣクラスに落とされ続ける。嫉妬、屈辱、すれ違い、揺らぎ、葛藤の末、本当の意味で芸人になる人生を選んだ浅田が絶望の井上を突き動かす。

お笑い界の派手なサクセスストーリーではなく、夢を追う若者たちの不安定さや漂流感を極めて低温に表現します。監督が大学生活で感じてきた葛藤や反骨心を得意の分野（漫才）に落とし込んで描いた作品です。挫折の先の「やっぱ俺らにはコレしかねぇよな？」という夢の再燃、そして人生の選択までを描きました。

22歳。大阪芸術大学で助手の仕事をする傍ら映像制作に励んでいる。尊敬する監督は北野武。説明の省略や男同士のブロマンスな関係を好んで描く。