平成13年6月4日

デジタルミュージアムCD-ROM「山本鼎記念館」「信濃国分寺資料館」の完成について

 
上田市マルチメディア情報センター
所長 柳沢 武三郎

 
 この度、上田市マルチメディア情報センターでは、デジタルミュージアムCD-ROM「山本鼎記念館」ならびに「信濃国分寺資料館」を制作いたしました。

 デジタルミュージアムCD-ROMは、この地域の博物館、美術館の収蔵品の紹介を中心にして、この地域の情報発信を行うことを目的に、平成10年度から推進している「上田デジタルミュージアムネットワーク」として制作した、「山本鼎記念館ホームページ(平成11年度制作)」「信濃国分寺資料館ホームページ(平成10年度制作)」をCD-ROM化したものです。
 「上田デジタルミュージアムネットワーク」の各ホームページは、その公開後に各方面から好評をいただいておりますが、回線速度、料金などの問題のご指摘や、インターネット接続できない環境での利用の要望もいただいておりました。この度のCD-ROM化はこういった要望にお応えしたものです。

 上田市と上田市マルチメディア情報センターは、地域に残る写真やフィルムなどの映像資料を、地域の貴重な文化として保存し、再生再利用しようとする「地域映像デジタルアーカイブ構想」を推進しております。「デジタルミュージアムネットワーク」はこの一環の事業、このCD-ROMは、地域情報の発信と地域学習への教材として利用することを目的に制作いたしました。
 なお希望者には、このCD-ROMを制作実費として1枚1,000円にてお譲りいたします。


1.デジタルミュージアムCD-ROMの概要

「山本鼎記念館」
 
・記念館案内 記念館の案内、記念館概要、年間イベント、版画大賞展の紹介
・作品インデックス 制作年代ごとの作品182点(FlashPix*)を紹介
・山本鼎その生涯 山本鼎の生涯をその時期の作品と共に紹介
・年譜で追う山本鼎 山本鼎の生涯を年表形式で紹介
・農民美術 農民美術運動の解説、作品紹介(オブジェクトVR*)、
製作工程のビデオ(RealVideo*)など
「信濃国分寺資料館」
 
・資料館ガイド 資料館の案内と施設の概要
・史跡公園ガイド 信濃国分寺史跡公園を3次元パノラマ(パノラマVR*)で紹介
・上田市文化財 八日堂縁日図など、国分寺に関係する文化財を紹介
・上田地方の古代文化 常設展示資料を交えて、上田地方の古代文化を解説
・ZOOM INDEX 代表的な収蔵資料160点(FlashPix*)を、時代別に紹介

* FlashPix :インターネットでの画像表示技術で、拡大表示しても鮮明な画像を表示させることができる。
* オブジェクトVR :インターネットでの立体物の表示技術で、立体を3次元的に回転表示させることができる。
* パノラマVR :インターネットでの空間の表示技術で、空間を360度回転表示させることができる。
* RealVideo :インターネットでの動画配信技術で、回線速度に応じた動画画像を配信することができる。


2. デジタルミュージアムCD-ROMの特徴

(1) CD-ROM化したことにより、インターネットに接続していない環境での利用が可能になったこと。また、インターネットで配信している画像より高精細な画像を収録していること。
(2) 施設案内、収蔵品紹介に留まらず、地域情報として、地域の文化財や古代文化(信濃国分寺資料館)、地域にゆかりの芸術家である山本鼎の生涯や功績(山本鼎記念館)を広く紹介していること。
(3) FlashPix、オブジェクトVRなどの最新技術を利用することにより、鮮明な画像表示や、立体物の3次元的表示などの工夫を行っていること。
(4) 上田市の「地域映像デジタルアーカイブ構想」の一環として、着実に成果品が完成している「上田デジタルミュージアムネットワーク」のコンテンツであること。

3. デジタルミュージアムCD-ROMの動作環境

・OS Windwos95以降
・CPU Pentium 166MHz 以上
・メモリ 32MB 以上
・画面 800×600 16bit Color 以上
・CD-ROM 8倍速 以上
・ブラウザ

4.本件に関するお問い合わせ先

上田市マルチメディア情報センター 事業課 井戸
長野県上田市大字下之郷812-1 〒386-1211
TEL 0268-39-1000 FAX 0268-39-1010
e-mail: ido@umic.ueda.nagano.jp


(参考)

「上田市マルチメディア情報センター」の概要

事業主体 上田市
管理運営 財団法人上田市地域振興事業団
所長 柳沢武三郎
所在地 長野県上田市大字下之郷812-1
愛称 メディアランドUEDA
ホームページ http://www.umic.ueda.nagano.jp/


「地域映像デジタルアーカイブ構想」

地域に残る写真や記録映像を、その地域の「時代」を写し撮った貴重な「文化」であると考え、これを、デジタル化することによって、保存、再生しようとする構想。
これによって、郷土の文化を再生、再認識すると同時に、過去の映像をコンテンツとして再利用し、さらに外部への発信を行っていくことを意図している。

以上



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