ふるさとの便り


97/10/23 光の穂

 「あっ、きれいだな」と思って、風景に向かってカメラを構えると、なかなか思ったような絵にならなくて困ることがあります。
 田んぼのあぜをたどって、土手を上ったり下りたり、いいフレーミングを求めてあれこれやってみるのですが、どうしてもうまく行かない時は、「この風景はきっと僕のカメラに収まらないほど、大きくてきれいなんだろう」と思うことにしています。
 やぶの中でGパンにくっついた草の種を取りながら、そんな風景に出会えたうれしさをゆっくり感じていきます。

 逆光に透けるすすきの穂が、まるで光の穂のようでした。

丸子町藤原田にて
SHIRO.S with KODAK DC-120



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