デジタルアーカイブ(アーカイブ=書庫)とは、これまでアナログベースの素材(紙、写真、フィルムなど)で保存されていた有形・無形の文化財などを、記録精度が高く再現性に優れたデジタルデータに変換し、マルチメディアデータベースとして保存すると共に、インターネットなどのネットワーク、CD−ROMなどの媒体、電子博物館などを通じて内外に広く情報発信していこうというものです。
これらデジタルアーカイブの制作や情報発信により、文化資産の次世代への継承と幅広い公開の実現、地域文化の見直しや情報化による地域の活性化、インフラ形成や技術集積によるコンテンツ産業の育成などの効果が期待されています。 上田市マルチメディア情報センターでは、デジタルアーカイブのテーマとして、地域に関連した映像資料に着目しました。
地域の「時代」を写し撮った写真や記録映像などは、貴重な文化資産であるにもかかわらず、劣化による変質や滅失の恐れがあり、また、蔵の片隅に埋もれ、忘れ去られようとしているものも多いと思われます。
それらの映像素材を収集し、デジタル化することによって劣化を防ぎ、同時に映像データベースとしての再利用やネットワークを通じての情報発信などを図ろうと考えています。 当センターでは平成9年度事業として、社団法人映像文化製作者連盟を通して各映 画会社から上田地域や長野県に関連した映像素材を収集し、デジタル化およびデータ 圧縮を行い、丸子町のマルチメディア研究センター(MRC)の協力を得て、VOD サーバーにインストールしました。
これらの映像はCATV光回線(10Mbps)を経由して、VOD専用端末で検索、閲覧できます。
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