1998年1月28日、「メディアランドUEDA」名誉館長石ノ森章太郎先生が御逝去されました。心より哀悼の意を表します。 先生は「サイボーグ009」「仮面ライダー」など、常に日本の漫画界をリードする傑作を世に出してこられました。また時代の流れにも敏感に反応され、「マンガ日本経済入門」など教養漫画の分野に新風をもたらしました。さらに「萬(よろず)」の絵として無限の可能性を持つ「萬画」という考え方を提唱され、「萬画=マルチメディア」として、21世紀のマルチメディア社会は「萬画」的発想が重要だと語っておられました。 上田市マルチメディア情報センターの設置に当たっては、構想の段階から御尽力いただき、1995年8月5日のオープンとともに「メディアランドUEDA名誉館長」「上田萬画大学学長」に、御就任いただきました。 開館以来9万人を超える入館者をお迎えできたことは、先生のお力によるところが大きかったものと思っております。 先生の、内に大きな意志を秘めながらも柔和なお姿に接することはもうできません。しかし、先生が生み出した「SARUTOBiくん」は、今日も元気にパソコンの画面を跳び回っています。私たちは先生の考え方をしっかりと継承し、さらに発展させてまいります。 |
「上田萬画大学」は平成8年3月にスタートし、今年は第3回となります。
これまでの生徒の皆様の「萬画」の出来栄えには、
先生方もびっくりしておられました。
今回もすでにたくさんの応募作品が到着していますが、
どんな作品ができるか楽しみにしております。 なお、皆様もご存知のように、学長をお願いしておりました、 石ノ森章太郎先生が逝去されました。謹んで哀悼の意を表するとともに、 先生の持論である、「萬画=マルチメディア」の意を体して、 「萬画大学」をより充実したものに作り上げて参りたいと思います。 |
上田市マルチメディア情報センター 所長 北條 彰一 |