うえだ城下町映画祭第14回自主制作映画コンテスト ノミネート作品上映

受賞候補となったノミネート作品の上映会を行いました。
上映会ちらしはこちら


会場:上田文化会館3階視聴覚室 (長野県上田市材木町1−2−3)
日程 :11月19日(土)、20日(日)

ノミネート作品紹介

「ふたり、ふたつの再見」

ふたり、ふたつの再見
監督:富田洋史
2015年 34分
<あらすじ>
代り映えのしない毎日を退屈に感じている畑山優太は、同じ感情を持った橘美優と出会った事と8ミリフィルムカメラをきっかけに、大切な事を見つける物語。
<作品のメッセージ>
今作は「なんとなく」という気持ちを大切にしています。一般的にあまり印象が良くない言葉かもしれませんが「なんとなく興味を持つ」や「なんとなくやってみる」という感情は目標だったり夢を持つきっかけになると思い、「なんとなく」という人間らしさと大切にした作品を制作しました。
<監督自己アピール>
大学在学中から30作品以上の映像制作に携わり、プロの映画やCM・MVの現場に参加。東京工芸大学芸術部映像学科を卒業して、現在はフリーランスとしてWebCMやコミックのPVのディレクターとして活動しております。今作は大学の卒業制作で、個性あふれると言うより、学生時代に誰しもが感じたであろう人間らしい感情を、描きました。

「私以外の人」

私以外の人
監督:谷口雄一郎
2015年 18分
<あらすじ>
コーヒーしか趣味が無い男がある日、隣に住む女性と知り合い、彼女が無くした鍵を一緒に探すこととなるのだが…。
<作品のメッセージ>
拙作において初めての男性主人公映画で、男女の物語と、受け入れることについて描きました。コーヒーのように苦い、けれど、欠かせない。見てもらえた方の心に残るものになっていただければと思います。
<監督自己アピール>
日本映画学校卒業後、伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞グランプリ受賞後から、監督としてのキャリアをスタート。女性の描き方に定評を得ています。

「殺し屋シュウヘイ」

殺し屋シュウヘイ
監督:壷井濯
2016年 26分
<あらすじ>「天上の御方様」を狂信する母親に育てられた水希は、レムというもうひとつの名前を与えられていた。母親の死後、どちらも本当の名前に思えなかった水希は、形見のカメラを持って散歩に出かける。そして殺し屋シュウヘイと出会い、本当の生き方と名前を見つけ出していく。
<作品のメッセージ>
偶々撮った千枚の写真をもとに物語を作りました。主演の矢崎初音さん以外役者はみんな素人ですが、”映画”という”運命”に操られている感じを出せていたら嬉しいです。
<監督自己アピール>
立教大学映像身体学科で学びながら最近は主にミュージックビデオ等を監督しています。篠原誠監督「SHARING」や黒沢清監督「岸辺の旅」にスタッフとして参加しました。

「PANDORA」

PANDORA
監督:佐藤安稀
2016年 22分
<あらすじ>
ある年の冬、東北の廃工場に男が住んでいる。何の変化の無い毎日を男は記録し続けていた。
<作品のメッセージ>
将来、日本がどのような姿になろうと、そこには必ず人の営みがあり、その一人一人にふるさとや大切な人がいる。現代を生きる者として憂慮する未来のすがたをえがいた。
<監督自己アピール>
高校生の頃から映画をつくっています。

「グッバイ・アリサカ」

グッバイ・アリサカ
監督:永岡俊幸
2016年 44分
<あらすじ>
太平洋戦争で旧日本兵が使用していた軍用銃・アリサカライフルが、一人のアメリカ人青年の手によって日本に持ち込まれる。果たして彼の目的とは・・・・・。
<作品のメッセージ>
武器(殺しの道具)を介して結ばれる友情を肯定してもよいのか。
<監督自己アピール>
日本映画学校(現・日本映画大学)で映画を学び、3年ほどプロの現場で助監督として活動。今回は初の監督作。どこか観たことあるようで、観たことのない映画、そんな映画を撮りたい。

「見えないから見えたもの〜拝啓竹内昌彦先生」

見えないから見えたもの
監督:山本守
2015年 105分
<あらすじ>
昭和二十年二月十七日、竹内昌彦は中国の天津で生まれた。日本行きの船で高熱に襲われ、5年後に目に病気が発生。同級生からの執拗ないじめが始まるが、真向から立ち向かう。恩師、島村先生や盲学校の担任が彼を導き、父は徹底的に彼を鍛える。昭和三十九年、パラリンピックの選手に選出。しかし、その時、父が「子育て勝利宣言」をし、昌彦の旅はここから始まる。
アジアの視覚障碍者に自立の道を!2000回を超える講演活動の謝金や著書に寄せられた募金を元に、モンゴルやキルギスに視覚障碍者の職業訓練学校を設立した、元岡山盲学校教頭・竹内昌彦の貴重な半生を描いた愛といのちの物語。3年半の歳月を費やし、氏を愛するたくさんの人々の手によってついに映画化!視覚障碍者用に副音声、聴覚障碍者用に字幕が付いております。

<作品のメッセージ>
いじめ、自殺撲滅
<監督自己アピール>
61歳の新人監督ですが、気持ちは若いですよ。

「愛をこめて」

愛をこめて
監督:坂本悠花里
2015年 39分
<あらすじ>
武器などをつくっている、海辺の工場で働く、京子とハナ。2股かけた京子の恋人、神田を殺して、海にしずめる所からストーリーは始まる。それを目撃した同僚の長谷川。長谷川に一目惚れする京子。長谷川は、自分が、神田のかわりになる、と言いだして…。
<作品のメッセージ>
ガーリーな、SFラブコメを目指しました。女の子が、くすりと笑えて、共感できる作品になっていたら、・・と思います。誰かを好きになったり、好きになられたり・・・そんな若者たちの姿を描きたくて、世紀末に生きている私たちの愛を描きたくて、作った作品です。どうぞよろしくお願いします。
<監督自己アピール>
監督・脚本・編集まで全て自分でやっています。出演にも挑戦し、自分で主演しました。荒けずりな部分はあるかと思いますが、表現したいことが、より強く画面にあらわれていれば…と思います。

「そらがわれたら」

そらがわれたら
監督:佐野竜馬
2016年 39分
<あらすじ>
職を失い、恋人からも疎まれる孤独な青年優太は奔放な双子の「弟」に嫉妬しながらも、憧れを抱いていた。優太は白昼夢をさ迷いながら、自分という存在を探し求めるのだった。
<作品のメッセージ>
自己認識からの人間の変身願望。アイデンティティーの形成までの連なりを表現しました。
<監督自己アピール>
ストーリーもそうですが、観た後にシーンやカットの意味も考えてもらえるように制作しました。見て、感じて、考えてもらえればと思っています。

「部屋」

部屋
監督:渡辺拓真
2016年 38分
<あらすじ>
かつて彼女と同棲していた部屋に今でも一人で住み続ける悟。住み込みのバイト始めることになり引っ越しを間近に控えていた。最後にいつのもメンバーを集めて楽しく飲んでいたのだが駅前の広場に行こうということになり…。
<作品のメッセージ>
引っ越しという誰もが経験するささやかな出来事の中にあり続ける物、またもう二度と戻ってくることのない「部屋」というものに思いを馳せて撮った作品です。誰かの心に寄りそう作品であれば幸いです。
<監督自己アピール>
高校卒業後上京し、ENBUゼミナールにて映像演技を学ぶ。役者として「親密さ」(濱口竜介監督)や「うつろいの標本箱」(鶴岡慧子監督)などに出演。その後2013年より独学で映像制作を始める。

「スリッパと真夏の月」

スリッパと真夏の月
監督:木場明義
2015年 30分
<あらすじ>
主人公の昌子は亡き父の発明品の故障が原因で異世界に飛ばされてしまった姉をなんとか助け出そうと奮闘する、SFコメディ。
<作品のメッセージ>
異世界に迷い込み冒険する事により現実と向き合い、前向きに成長するという物語をほのぼのとコミカルに描きました。
<監督自己アピール>
SFやファンタジーの要素を日常に注ぎ込んだようなコメディタッチの作風を得意とし、国内外の映画祭で受賞・入選歴がございます。

「唯一、すべて」

唯一、すべて
監督:齋藤新
2016年 45分
<あらすじ>
レズビアンであることを隠して「普通」に生きようとする女性。彼氏から同性パートナーシップ条例反対の集会に移行と誘われ、態度をあいまいにしていた頃、「元恋人」の女性から5年ぶりの連絡がある。離婚した、海に行きたいと。
<作品のメッセージ>
幸せをはばむ壁を乗り越え、あるいはとっぱらうのは恋愛の力。恋愛が世界を変えるそのはじめの一歩を描きました。
<監督自己アピール>
長野県で15年間自主映画を作り続けて、2014年に埼玉に移住しました。首都圏での自主制作第1作です。映画の教育は受けていませんが、映画情熱だけで撮り続けています。多分死ぬまで映画を作り続けます。

「バイバイ、おっぱい」

バイバイ、おっぱい
監督:鋤崎智哉
2015年 82分
<あらすじ>
しがない会社員・新井邦夫は、交際7年目の恋人・越野秋奈といつからかセックスもしなくなった同棲生活を続けている。そんな中で迎えた秋奈の33回目の誕生日の夜、邦夫は秋奈に結婚を持ち出される。なんとなくうなづいた邦夫であったが、行為とは裏腹に思い悩んでしまう。そして5ヶ月後、邦夫の胸はなぜかCカップ程度に膨らんでいた。
<応募作品についてのメッセージ>
乳癌を患った母はその乳房を切除した。身体から切り離され、ただの肉塊となった乳房を見た時のえもいわれぬ喪失感を、私は今でも覚えている。母は今でも元気に笑って過ごしているが、大好きだった温泉には未だに行けていない。女性である母のショックは計り知れない。それでも母は私の母であり、私は母を愛している。つながりに必要なのは物や形のように説明できるものではない。しかし今、我々は見えるものだけでつながろうとばかりしているように思う。そんな社会と、私を育てた母の右乳に、この作品を捧ぐ。
<監督自己アピール>
明治大学卒業後、専門学校東京ビジュアルアーツへ進学。在学中にトリウッドスタジオプロジェクト第5弾作品「バカがウラヤマシイ」(脚本・監督)を劇場公開。卒業後は助監督としていくつかの現場を経て、現在は東京ビジュアルアーツの職員として働く傍ら、自主制作活動を続けている。

「狂犬」

狂犬
監督:ヤマシタ マサ
2015年 55分
<あらすじ>
上司に強要され事件捏造に手を染める刑事。トコトン地に落ちた主人公が見た風景とは。この世の不条理の限界地点であった。
<応募作品についてのメッセージ>
3本書いた脚本をこの作品に凝縮させました。自分のやりたかったことがトコトンできた作品です。
<監督自己アピール>
映画愛。

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