予備審査通過作品上映

コンテストの受賞作品の他に、予備審査通過作品の一部を上映します。(上映会スケジュールPDFはこちら)

日にち: 11月7日(土) 会場:上田文化会館ホール 入場無料

9:00〜9:34   「かべづたいのこ」 監督:今村 瑛一
9:35〜10:43  「るすばん」  監督:原 修一
10:50〜11:39 「CAMEO'n Me」  監督:宗 俊宏
12:50〜13:27 「FRESH MINT」 監督:吉田 真由香
13:28〜14:46 「二度目は病」  監督:北山 誠
15:00〜15:41 「恋の手本」 監督:高野 充晃
15:42〜16:06 「あかべこ」  監督:橋 秀綱

日にち: 11月8日(日) 会場:上田文化会館ホール 入場無料

9:00〜9:30   「マネーのトラッシュ」 監督:中島 邦彦
9:31〜9:50   「笑女クラブ」 監督:川崎 僚
9:51〜10:30   「Nobody Blues」 監督:クロイワ ライスケ
10:40〜11:44  「彦とベガ」 監督:谷口 未央
11:45〜12:05  「ワタシ カレシ ツクル」  監督:たかせしゅうほう
12:06〜12:35  「しあわせのかたち」  監督:大橋 隆行

作品紹介

「かべづたいのこ」(34分)

監督:今村瑛一かべづたいのこ

<あらすじ>
ノコは他人とペースを合わせることが苦手でいつもひとり。日課は学校帰りに壁づたいに帰ること。ある日、いつもの道が使えず道を探しながら帰ることになる。その最中、夜逃げ準備中のアイとマコトに出会うが・・・。
<応募作品についてのメッセージ>
理由が分かっているようで、分かろうとしないモヤモヤを抱えているが、現状もそんなに悪くないから無理して乗り越えようと考えない。この映画の主人公は私自身です。空想にしろ何にしろ、人生が少しでもいい方向に動いていけばいいなと思ってこの映画を作りました。
<監督自己アピール>
地元大学で建築を専攻するも、映画を志し状況。日活芸術学院へ。在学中より園子温監督「恋の罪」「希望の国」などにスタッフとして参加。卒業後、2年ほど助監督をしていたが、現在は自身の作品を生み出すため、映画と向き合っている。

「るすばん」 (68分)

監督:原修一るすばん
<あらすじ>
とある作家の部屋の”留守番”をすることになったいずみ。その部屋でひと夏過ごし小説を書こうとするうちに、様々な人と出会っては通り過ぎてゆく。
<応募作品についてのメッセージ>

日々生きていること、跡になること、を描こうとしました。

「CAMEO'n Me」(49分)

監督:宗俊宏CAMEO'n Me

<あらすじ>
X県Z郡。化学工場の事故により汚染された地。住民たちが生産活動を諦めざるを得ず絶望感に包まれる中、青年・カントと親友の亀男は史上初の映像記録供給装置「フォルムスコープ」を発明する。しかしこの装置に使用した隕石の成分には、光を記録する以外の恐ろしい副作用があった。二人が生み出すフォルム作品は何を映し出し、人々の心に遺し得るのか。
<応募作品についてのメッセージ>

情報社会と言われる現代。家庭用キャメラやポータブル端末の普及により、物心ついた時から映像が身の周りに溢れていた若者は沢山いると思います。私もそんな一人ですが、もしも現代に映像が存在しなかったのなら、どんな生き方をしていたのだろうと考えることがあります。本作ではそんな空想と、かつて田舎の片隅で映画ごっこをしていた私と親友との関係性を掛け合わせました。

<監督自己アピール>
武蔵野美術大学大学院修了。14歳の頃から学友たちと”映画ごっこ”として映像作品をつくり始め、次第に映画制作の道を歩み出す。過去作に「抜け殻の生き様(2011年)」、「また明日、会いましょう(2014年)」などがある。

「FRESH MINT」(37分)

監督:吉田真由香

FRESH MINT

<あらすじ>

旬(50)は妻を亡くして5年経つが、まだその死を受け入れられずにいた。ただ寝て起きての虚しい毎日を送る旬だったが、彼には毎日欠かさずにしていることがあった。それは、家の近くの長い道をそうじすること。

<応募作品についてのメッセージ>
大切な人を亡くした人や、まわりに人がいても何となく物足りなくて、寂しい思いをしているなど、どこか欠けた人たちを描いた作品を作りたいと思い制作しました。優しい気持ちになってもらえたら嬉しいです。
<監督自己アピール>
映画を撮りはじめて7年位経ちますが、まだまだ撮りたいです。

「二度目は病」(78分)

監督:北山誠

二度目は病

<あらすじ>

学生時代に、自主映画制作をしていた主人公のアキラ(30)がある日自殺をしようとするも死にきれなかった。アキラはその後、自殺未遂の後遺症により記憶を失った状態で学生時代の仲間たちと再会すると、次第に映画熱が再燃していき、仲間たちを巻き込み、再び、自主映画制作をするという第二の青春を走り抜けていく。

<応募作品についてのメッセージ>
夢を追いかける全ての人たちには、片方から迫ってくる”現実”という抗いようもないリアルがあります。年齢の問題や、経済的な問題、世間体など。それらと闘う主人公を描く事によって、夢と向きあう全ての人にとって共感性のある作品にしたいと思い制作しました。
<監督自己アピール>
故・水野晴郎氏の元、映画を学び、授業の一環で短編映画を制作したことをきっかけに、それ以降、仲間と共に多数の自主映画を制作。監督のみならず、映画のカメラマン、脚本家としても活動しています。

「恋の手本」(41分)

監督:高野充晃

恋の手本

<あらすじ>

都会で一人暮らしをする30代独身女性の「私」は、強いストレスを感じると、アパートの床を一心不乱に磨くという自分でも不可解な習性をもっている。彼女が雑巾がけをしていると、幼馴染の晴彦が現れ一緒に床を磨いてくれた。付かず離れずの関係を続ける「私」と晴彦。ある日、友人の結婚式に出席した私は、そのホテルで晴彦が若くて美しい別の女と楽しげに話をしているのを目撃し、心の奥底で嫉妬していることに気がつき、混乱してしまう。

<応募作品についてのメッセージ>
第1回さばえ近松文学賞「恋話KOIBANA」において、「近松の里・鯖江市」が恋にまつわる短編小説を全国から公募し556通の中から、徳山容子さんの「恋の手本」が近松賞を受賞され、その短編小説を福井映画祭実行委員が中心となって映画化した。
映画撮影のスタッフ・キャストは鯖江市民を中心に募り、ロケーションも鯖江市で行う市民参加型の映画製作となった。
<監督自己アピール>
映画制作は福井映画祭実行委員のスタッフが中心となって行った。出演者やボランティアスタッフは福井県内から募り、ロケーションも県内で撮影し、市民参加型の映画製作を行っている。地域を舞台とした映画の製作・上映を通じ地域の魅力を発信。またの製作〜上映の過程において、地域資源・人材の発掘・育成を実施し、文化的交流を通じて地域の活性化に貢献している。

「あかべこ」(24分)

監督:橋秀綱

あかべこ

<あらすじ>

母の出産のため、祖父母の暮らす会津に来ている6歳のミカ。誰からも相手にされない腹いせに、生まれてくる赤ちゃんのお守りとして飾られた赤べこを持って家出をするが、そこに謎の女が現れる。

<応募作品についてのメッセージ>
福島県の観光振興とイメージ回復のため、明るく前向きな側面を伝えるプロモーションとして、支援くださる一般の方々からクラウドファンディングを通じて製作資金を募り製作。福島県と日本の明るい未来を願って子供を主人公に据え、かけがえのない家族のありがたみと、ふるさとの大切さを、幅広い世代に楽しんでもらえるように描きました。
<監督自己アピール>
ニューシネマワークショップ修了後、助監督、制作、メイキング等で活動。2011年に制作した「Leash(リーシュ)」が山形国際ムービーフェスティバルにて東北ケーブルテレビネットワーク賞を受賞し、アメリカ、イタリア、オーストラリアの5つの映画祭にノミネート。今作「あかべこ」はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015にノミネート。

「マネーのトラッシュ」(30分)

監督:中島邦彦

マネーのトラッシュ

<あらすじ>

バイトの昼休憩の時にトイレでお金を見つける前島。そんな前島がとった行動でちょっとした人生が変わる。

<応募作品についてのメッセージ>
お金なんてたくさん持っててもすぐなくなるよなって思ったので、それを理不尽に作ってみました。楽して手にいれたお金なんてどうせ汚い人間たちに持っていかれるんです。きっと。いっそのことマネーなんてトラッシュしちゃえ。そんな想いで作りました。
<監督自己アピール>
2人で「ぎなたよみ」をいう名で活動しています。

「笑女クラブ」(19分)

監督:川崎僚

笑女クラブ

<あらすじ>

みんなを笑顔にすることがモットーの笑女クラブ。部長の美和子は、優等生の要を笑わせようとするのだが・・・。

<応募作品についてのメッセージ>
「真面目に頑張ってると嫌われてしまう・・・」「みんなにあわせないと・・・」と悩んでいた高校時代を思い出し、当時のふくざつな友情を描きました。
<監督自己アピール>
早稲田大学第二文学部卒業。在学中に演劇・映像の理論を学び、卒業後、女優を経て、シナリオライターに。その後、映画制作について学び今に至る。

「Nobody Blues」(39 分)

監督:クロイワライスケ

Nobody Blues

<あらすじ>

映画を撮る夢を実現できず、鬱屈した毎日を送る売れないテレビディレクターの黒岩は、一切の世間的なしがらみと関係無く、自由な人生を謳歌している集団がいるという都市伝説を聞きつける。
通称「ノーバディ」というその集団に興味を持った黒岩は、取材を開始するが・・・。

<応募作品についてのメッセージ>
昨年亡くなった祖母に捧げます。どんな生き方がそれぞれにとって幸せなのか、観る人にそれを考え、選ぶ心の自由を持ってほしいという思いから今回の作品を作りました。 個性的な若手俳優たちの、体を張った熱演を是非見てください。
<監督自己アピール>
大学卒業後、テレビコマーシャルの制作からキャリアをスタート。単館映画、オリジナルビデオの助監督として、奥秀太郎、宇田川大吾、吉行由実、加藤文明といった監督たちの作品に就く。その後は、企業用ビデオやネット映像などの演出を手がけている。

「彦とベガ」(64分)

監督:谷口未央

彦とベガ

<あらすじ>

比古朝雄は認知症の妻ことを「ベガ」と呼び、時々ふたりで川原の星空を眺めている。若い男の訪問介護ヘルパー、菊名慧がやってくるようになり、ことは徐々に慧になつく。その姿に朝雄は複雑な想いを募らせる。

<応募作品についてのメッセージ>
老々介護や認知症のマイナス面だけでなく、その中にある”きらめき”や”生”にこだわり描きました。若い方にも是非見ていただきたいです。
<監督自己アピール>
映画を映画館で見るのが好きです。多くの映画がそうであるように、私も言葉にできないものを観客の心に直接届けたく、自分が信じる映画的表現を駆使し映画を作っています。

「ワタシ カレシ ツクル」(20分)

監督:たかせしゅうほう

ワタシカレシツクル

<あらすじ>

結婚式場で働く直子は、彼氏いない歴34年と362日。あと3日で彼氏を作るために、式場にある五重塔に願掛けをする。後輩・沙紀とその友人や彼氏も巻き込んで、直子の彼氏作りが始まった。

<応募作品についてのメッセージ>
皆さんの周りに必ずいる「美人なのになぜかいつまでも独身の女性」。もしかしたら彼女には、とってもピュアな理由があるのかもしれません。
<監督自己アピール>
1976年3月6日、福岡県生まれ。33歳で脱サラ、35歳で監督・脚本家としての活動を開始。「見た人がニヤリとする上質でバカバカしい笑い」と「ちょっとした感動」が持ち味。film_puzzle所属。

「しあわせのかたち」(29分)

監督:大橋隆行

しあわせのかたち

<あらすじ>

田舎に住む高校生のエリー。彼女の趣味は小説を書くこと。将来のことを漠然と考え始めた彼女はある女性たちと出会う。それは将来の自分の姿だった。

<応募作品についてのメッセージ>
もし、今の自分が高校生だった頃の自分に合うことが出来たとしたら、もし何かの一言、言うことが出来るとしたら何を言うだろうか?そんなことを考えて制作した作品です。
<監督自己アピール>
映画制作チーム「Time Limit」を結成して年に1本のペースで制作活動している。少し変わった世界の日常を描くことが好き。