サイエンスカフェ
分光器づくり 光に隠されたメッセージを探ろう

雨上がりに見える虹は何者でしょうか。電球など太陽の光以外でも「虹」(色のパターン)は見えるのでしょうか。CDを使って分光器を作り、自分の目で確かめてみましょう。光を色別にわけて「虹」を見ると、光の隠れた情報を得ることができ、天文学の研究手法としても使われています。分光器作りと天文学の研究のつながりについてもご紹介します。ちらしダウンロードはこちら

分光器

ハワイ島マウナケア山頂に建設された口径8.2mのすばる望遠鏡により宇宙の様々な謎が解明されてきました。しかし、また新たな謎が生まれました。こうした新しい課題に挑むために、次世代の超大型30m望遠鏡TMT計画が始まりました。TMT計画は、日本、米国、カナダ、中国、インドの国際協力で進められています。日本は、TMT望遠鏡の本体、主鏡分割鏡の鏡材製作と一部研磨、観測装置の一部製作などを担当します。すばる望遠鏡の大きさや性能と比べてみることによって、TMTはどのような望遠鏡なのかを紹介したいと思います。また、なぜ最先端の望遠鏡をハワイに作るのか?などについて講演します。

    分光器
  • <日程>5月23日(土)15:00〜16:30
  • <料金>無料
  • <定員>先着200名 ※申込受付は5月2日(土)~
  • <講師>臼田知史さん(国立天文台TMT推進室長・教授)
    1968年、長野県上田市生まれ。博士(理学)。専門は赤外線天文学。1998年から国立天文台ハワイ観測所に勤務し、すばる望遠鏡の立ち上げから機能向上に携わる。ハワイ観測所副所長を経て、2013年6月に三鷹本部に異動し、2014年4月より、TMT(Thirty Meter Telescope=次世代超大型30m望遠鏡)推進室長として、アメリカ・カナダ・中国・インドと協力してプロジェクトを推進している。研究活動として、可視光や赤外線のスペクトル観測による星間物質、大質量星生成領域、超新星の観測や系外惑星の探査観測をおこなっている。